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ゲオルグ・ラッツィンガー師死去、ベネディクト16世の兄

バチカン放送日本語課[2020.7.1.]より

名誉教皇ベネディクト16世の兄、ゲオルグ・ラッツィンガー師(96)は、ドイツ・レーゲンスブルクで帰天した。

名誉教皇ベネディクト16世の兄、ゲオルグ・ラッツィンガー師(96)は、7月1日、ドイツ・レーゲンスブルクで帰天した。96歳であった。

ベネディクト16世は、先月18日、兄ゲオルグ師の病状悪化に伴い、見舞いのため、緊急にレーゲンスブルクを訪問、同月22日まで現地に滞在された。

レーゲンスブルク教区の発表によれば、名誉教皇は同地滞在中、ゲオルグ師を数回にわたり見舞い、共にミサを捧げることができた。

3歳年上の兄ゲオルグ師と幼少から固い絆で結ばれたベネディクト16世は、1951年6月29日、フライジング大聖堂で兄弟共に司祭に叙階されている。

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ゲオルグ・ラッツィンガー師は、1924年1月15日、バイエルン州のプライスキルヒェンに生まれた。11歳の時から、小教区の教会でオルガンを弾き始めた。1935年、トラウンシュタインの小神学校に入ったが、1942年、国家労働奉仕団に徴員、その後、ドイツ国防軍に徴兵された。1945年、連合軍の捕虜となり、ナポリに数か月収容された後、解放された。1947年、弟ヨゼフと共に、ミュンヘンのヘルツォークリッヒェス・ゲオルジャーヌム神学院に入り、1951年6月29日、兄弟揃って、他の40人ほどの仲間と共にフライジング大聖堂で、ミヒャエル・フォン・ファウルハーバー枢機卿により、司祭に叙階された。

トラウンシュタインの聖歌隊の指揮者となった後、1964年から1994年まで30年間にわたりレーゲンスブルク大聖堂の聖歌隊の指揮者を務めた。関連記事を読む22/06/2020

世界各地をコンサートのために訪問。バッハ、モーツァルト、メンデルスゾーンなど多くの作曲家の作品の録音を監修した。

2008年8月22日、ゲオルグ師がカステル・ガンドルフォ市から名誉市民号を贈られた際、ベネディクト16世は市長への感謝の挨拶で次のように述べた。

「わたしが小さな時から、兄はわたしにとって同志であるだけでなく、信頼のおける導き手でもありました。わたしに、方向性と拠り所をはっきりと、決然とした選択をもって示してくれました。困難な状況の時も、わたしに取るべき道をいつも示してくれました。」

 一方、ゲオルグ師は、11年前のインタビューで次のように語った。

「弟とわたしは二人揃って、ミサに侍者として奉仕していました。早くから、まずわたしが、次に弟が、自分たちの人生は教会に奉仕することにあると、はっきり意識しました。」

また、ゲオルグ師は少年時代の思い出を次のようにも話している。

「ティットモニングで、ヨゼフは、ミュンヘンの偉大な大司教、ミヒャエル・フォン・ファウルハーバー枢機卿から堅信の秘跡を授かりました。その体験に深い感銘を受けた彼は、自分も枢機卿になりたい、と言いました。しかし、それから何日もたたないうちに、彼は家の壁を塗っていた職人さんをじっと観察しながら、大きくなったら壁塗り職人になりたいと言いました。」

 ゲオルグ師は戦争中の暗い時代と、ナチズムに反対していた彼らの父親を思い起した後、家族が共有していた音楽への愛について語った。

「わたしたちの家では、皆が音楽を愛していました。父はよく夜にチェトラを弾いていました。わたしたちは声を合わせ歌っていました。それはわたしたちにとっていつも特別なひと時でした。マルクトル・アム・インには楽隊がいて、わたしはそれにすっかり魅了されました。わたしはいつも、音楽は神がお創りになった中でも最も美しいものの一つと考えていました。弟もいつも音楽を愛していましたが、たぶんわたしの影響なのでしょう。」

  ゲオルグ・ラッツィンガー師は、率直な人となりで知られ、例えば、2005年4月、弟が教皇に選出された時も、その結果に抱く思いを包み隠さず語っている。

「正直言って、このような結果になるとは思っていませんでした。自分としては少し気落ちしました。教皇としての重大な責務を思えば、わたしたちの交流もかなり縮小されるでしょう。しかし、いずれにしても、枢機卿の方々の人間的な判断の背後には、神の御旨があります。これをわたしたちは受け入れなくてはなりません。」

また、2011年、ドイツのある雑誌のインタビューで、ゲオルグ師はこのように述べている。

「体力的にこれ以上は無理であるところまで来たら、弟は引退する勇気を持っているはずです。」

そして、ベネディクト16世の高齢を理由とする歴史的な引退宣言がなされる数か月前、ゲオルグ師は、その決意を聞いた人々の一人となった。

2013年2月のベネディクト16世の引退宣言の後、ゲオルグ師はこう述べた。

「彼は高齢を感じています。弟は晩年にせめてもの平安を望んでいます。」

ゲオルグ師は目と脚の不自由をおして、レーゲンスブルクとローマを往復し、ベネディクト16世が引退後に生活するマーテル・エクレジエ修道院をしばしば訪ねていた。
大きなミッションのためにあなたの支援を:すべての家に教皇の声を伝えるために01 7月 2020, 14:11

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教皇によるロザリオの祈り、5月30日、バチカン庭園で

バチカン放送日本語課[2020.5.26.]より

イタリア時間5月30日(土)17時30分より、バチカン庭園で、教皇フランシスコによるロザリオの祈りがとり行われる。この模様は、バチカン・ニュースでビデオ中継される。

「聖母月」の終了を前に、教皇フランシスコは、イタリア時間の5月30日(土)17時30分(日本時間:5月31日(日)0時30分)より、バチカン庭園にある「ルルドの洞窟」前でロザリオの祈りをとり行われる。

この模様は、バチカン・ニュースを通しビデオ中継される。

教皇によるこのロザリオの祈りは、教皇庁新福音化推進評議会(議長:サルバトーレ・フィジケッラ大司教)の企画によるもの。

パンデミック危機に苦しむ人々に教皇はあらためて寄り添い、神に救いと助けを祈り求め、聖母の取り次ぎを願う。

このロザリオの祈りは、現在の状況下、通常の活動や巡礼者が途絶えている、世界の巡礼地、ルルド(フランス)、ファティマ(ポルトガル)、チェンストホヴァ(ポーランド)、サン・ジョヴァンニ・ロトンド(イタリア)、ポンペイ(イタリア)、エレレ(ナイジェリア)、ルハン(アルゼンチン)、グアダルーペ(メキシコ)などからの中継を交えて行われる予定。大きなミッションのためにあなたの支援を:すべての家に教皇の声を伝えるために26 5月 2020, 16:26

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バチカン美術館とカステル・ガンドルフォ教皇離宮、6月から再公開へ

バチカン放送日本語課[2020.5.24.]より←ここをクリックしてバチカン美術館の紹介動画をご覧ください。

バチカン美術館と、カステル・ガンドルフォ教皇離宮博物館は、6月から再び一般公開される。

新型コロナウイルス感染拡大予防措置のため、一時休館していたバチカン美術館と、カステル・ガンドルフォ教皇離宮博物館は、2020年6月から再び一般公開される。

バチカン美術館は、2020年6月1日(月)、一般見学者を対象に再び開館する。臨時休館以来、およそ3ヵ月ぶりの再開にあたり、同美術館は、安全と衛生上の必要に最大限に応えると共に、美術鑑賞の本質を失わないための配慮に取り組んでいる。

こうしたことから、同美術館は、衛生基準とソーシャル・ディスタンスの厳格な尊重のもと、すべてのビジターに体温測定器を通したチェックを行い、マスク着用者のみに入場を許可する。

開館時間内は、バチカン市国の保健衛生局と共にイタリアの救急隊員が待機し、あらゆる必要に対応する。

見学をめぐるその他の重要な事項は、パンデミック状況の行方に応じて、その都度、特別な計画に沿って設定される。

入場をよりよい方法で制限するために、バチカン美術館へのアクセスには予約が必要となる。予約は、公式サイトwww.museivaticani.vaで直接行うことができる。この特別な期間においては、予約料4ユーロは課されない。

また、開館時間も変更される。月曜日から木曜日までは10時から20時(入館は18時まで、各展示セクションからの退出は19時30分から)、金曜日と土曜日は10時から22時(入館は20時まで、各展示セクションからの退出は21時30分から)となる。

毎月最終日曜日恒例の無料開館は、今のところ休止される。

バチカン美術館と共に、カステル・ガンドルフォの教皇離宮博物館も再公開される。

教皇の夏の離宮とその素晴らしい庭園は、新型コロナウイルスによる緊急事態の終了までは、土曜日と日曜日のみ、10時から18時まで(入場は17時まで)見学できる。最初の再公開日は、2020年6月6日(土)を予定している。

すべてのビジターは、体温チェックを受け、マスク着用者のみ入場が許可される。見学希望者には、バチカン美術館の公式サイトを通しての予約が求められる。

毎週土曜日出発のバチカン市国駅から教皇離宮に向かう特別列車は、運休となる。大きなミッションのためにあなたの支援を:すべての家に教皇の声を伝えるために24 5月 2020, 10:27

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人間開発省・移民難民局:「国内避難民の司牧指針」発表

バチカン放送日本語課[2020.5.5.]より

教皇庁人間開発省・移民難民局は、「国内避難民の司牧指針」についてガイドブックを発表した。

教皇庁人間開発省・移民難民局は、5月5日、「国内避難民の司牧指針」を記したガイドブックを発表した。

国内避難民モニタリングセンター(Internal Displacement Monitoring Centre、IDMC)によれば、2018年末の全世界における国内避難民は、約4130万人と、統計開始以来、最高を記録している。

国内避難民の発生には様々な背景があり、その主な原因として、武力紛争、暴力の常態化、人権侵害、自然災害(突然のもの、あるいは何年もかけて進行するもの)があるが、また、都市の再開発、大規模なインフラ整備などによるものもある。

避難民の生活が、遠隔の地で長期にわたる場合、教育や、仕事、所有財産、生活に必要な支援へのアクセスが複雑・困難になり、未来の展望も容易ではなくなる。

このたび人間開発省・移民難民局が発表した、国内避難民の司牧をめぐる指針書は、「受け入れる」「守る」「推進する」「統合する」の4つのテーマにおいて、122のガイドラインを示している。

国内避難民の状況は複雑で、国際社会の介入が難しく、またメディアや一般社会の関心も薄いために、その存在は忘れられ、避難民らの立場はますます弱いものになっている、と同指導書は指摘。教会は、政府はもとより、広くメディアや社会に、国内避難民への関心を呼びかける必要があると説いている。

そして、避難民を保護するための様々な働きかけ、人権擁護のための法整備、子どもや家族への特別な配慮、人身取引防止のための情報や教育、人道支援要員の安全確保の必要などを記している。

また、避難民の社会・経済生活への参与、医療サービスへのアクセス、子どもたちの権利、支援運営の透明性、物的だけでない精神的支援などの推進に触れている。

さらに、指針書は、避難生活からの生活再建、受け入れ先への適応、帰還の計画に、教会の支援・協力を促している。05 5月 2020, 15:40

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前教皇ベネディクト16世、93歳の誕生日

バチカン放送日本語課[2020.4.16.]より

前教皇ベネディクト16世は、4月16日、93歳の誕生日を迎えられた。
教皇公邸管理室・室長で、ベネディクト16世の秘書であるゲオルグ・ゲンスヴァイン大司教によれば、前教皇は、引退後のお住い、マーテル・エクレジエ修道院で、簡素さのうちに、感謝をもって誕生日を迎えられた。
新型コロナウイルスの感染拡大防止措置がとられる中、前教皇は訪問を受けることはなかったが、兄ゲオルグ師をはじめ、多くの人々からのお祝いの電話や手紙、メールを受け取ったという。
ゲンスヴァイン大司教によれば、前教皇はパンデミックの状況の情報に絶えず接すると共に、新型コロナウイルスの感染者とこのパンデミックによって苦しむすべての人々のために、毎日祈られている。
ベネディクト16世は、特にイタリア北部などで、新型コロナウイルス患者への奉仕の中で亡くなった多くの司祭や、医師、看護師のために心を痛められ、悲しみを共にされているという。
そして、前教皇は憂慮のうちにも、希望を捨てることなく状況を見守っておられる、とゲンスヴァイン師は語った。
16 4月 2020, 14:30

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教皇庁人間開発省:COVID-19委員会を創設

バチカン放送日本語課[2020.4.16.]より

教皇庁人間開発省は、新型コロナウイルス感染症に関する委員会を創設した。
教皇庁人間開発省は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のための委員会を創設した。
教皇フランシスコは、2020年3月20日付で、人間開発省(長官:ピーター・タークソン枢機卿)に、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大に対し、教会の配慮と愛をすべての人々に伝えるために、他の教皇庁機関と協力し委員会を創設するよう招いた。
人間開発省はこれに応じて、4月15日、「COVID-19委員会」の立ち上げを発表した。
同省はパンデミック危機に対し、これまでも現状に即した迅速な支援を積極的に行ってきた。これらの支援に並行し、今回創設された「COVID-19委員会」は、特にパンデミック後に焦点を定め、新型コロナウイルスが将来の社会経済と文化に与える影響の分析と考察、その対応策となるガイドラインの提案などを行う。
タークソン枢機卿は、同委員会の設立をめぐり、「一つの危機には、別の危機が、さらにはまた別の危機が付随してくる恐れがあり、こうしたプロセスの中で、わたしたちは遅れながら、苦しみのうちに、教皇フランシスコが回勅「ラウダート・シ」で先見をもって教えられた、わたしたちの『共通の家』をいたわることの大切さを学ばざるを得ない」と述べた。
そして、これらの援助事業において、今日のために必要な具体的な行動を調整すると共に、未来を探り、明日のために準備すること、そのどちらも欠けることがあってはならない、と話した。
「COVID-19委員会」の仕事は5つのグループに分けて行われる。
グループ1は、人間開発省によって調整され、地方教会の声を聴き、これらの教会が現場の主役となるような配慮のもと、国際カリタスとの協力のもとに、それを支援する。このグループは、教皇慈善活動室、福音宣教省、バチカン薬局など、教皇庁の他の組織が促進する取り組みとの積極的な協力を課題とする。
グループ2は、人間開発省による調整で、このパンデミックについての研究を行い、特に環境・経済・労働・医療・政治・コミュニケーション・治安の分野において、Covid-19後の社会と世界の考察を行う。このグループの活動には、教皇庁科学アカデミー、生命アカデミーをはじめ、これまですでに同省と協力関係にあった諸組織が参加する。
グループ3は、広報省が調整役となり、各グループの活動について報告し、地方教会とのコミュニケーションを促進する。Covid-19後の世界において、これらの教会に信頼の置ける方法で答える手助けをする。
グループ4は、国務省外務局の調整によるもので、教皇庁をその活動と各国・諸国際機関との関係において支え、これらの国々や機関に、研究・対話・考察の成果を伝える。
グループ5は、人間開発省による調整で、地方教会やカトリック系組織に対する「COVID-19委員会」の援助、同委員会の研究・分析・広報活動のための財務上の責任を担う。
16 4月 2020, 16:40

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バチカンで半旗、イタリアと共にパンデミック犠牲者に弔意

バチカン放送日本語課[2020.3.31.]より

イタリア全土でパンデミックの犠牲者に弔意を表す半旗が掲げられた日、これに連帯し教皇庁でも半旗が掲げられた。
新型コロナウイルスの犠牲者を悼み、3月31日、イタリア全土で半旗が掲げられた。
これは、新型コロナウイルスの犠牲者たちを心に留めると共に、医療関係者らの犠牲と努力に敬意を表するために、イタリアの市長たちによって行われた。
教皇庁も、同日、イタリアと連帯し、「イタリアと世界におけるパンデミックの犠牲者とその家族たち、そして、感染症収束のために寛大な献身をもって闘うすべての人々に寄り添うために(バチカン広報局)」、半旗を掲げた。
31 3月 2020, 13:17

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教皇、3月27日夕、バチカンから祈りと祝福

バチカン放送日本語課[2020.3.22.]より

教皇フランシスコは、3月27日夕方、バチカンで祈りと教皇祝福をビデオを通してとり行われる。
教皇フランシスコは、イタリア時間3月27日(金)18時より、ビデオを通し、祈りと教皇祝福をとり行われる。
教皇は3月22日のお告げの祈りで、同月25日正午に「主の祈り」を共に唱えようとすべてのキリスト者を招くと同時に、同月27日夕にはバチカンの聖ペトロ大聖堂前でご自身による祈りと祝福を行う旨を告げられた。
現在世界が直面するパンデミック危機の中、共に祈ることの大切さを説く教皇は、3月27日に行われる祈りについて次のように話された。
「来る3月27日金曜日、18時より、バチカンの聖ペトロ大聖堂前で、無人の広場を前に、
祈りの時を持ちたいと思います。
この祈りにメディアを通して霊的に参加するよう、すべての皆さんに呼びかけます。
ここでは神のみ言葉に耳を傾け、わたしたちの祈りを天に上げ、聖体を礼拝し、最後に教皇祝福『ウルビ・エト・オルビ』を与えます。この教皇祝福は全免償を受ける可能性につながることでしょう。
ウイルスの感染拡大に、わたしたちは祈りの普遍性、憐み、優しさをもって抗したいと思います。一致にとどまりましょう。最も孤立し困難な状況にある人々にわたしたちの寄り添いを伝えましょう。」
バチカンのマッテオ・ブルー二広報局長は、27日の教皇の祈りについて、これは聖体降福式をもって締めくくられるもので、この祈りにメディアを通して霊的に一致するすべての信者は、教皇庁内赦院がこのたび用意した教令の条件に基づいて、全免償が与えられるだろう、と説明した。
22 3月 2020, 18:15

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内赦院:パンデミック下の信者らに特別免償規定

バチカン放送日本語課[2020.3.23.]より

教皇庁内赦院は、パンデミック危機下の信者らに、特別免償を定めた教令を発表した。
教皇庁内赦院は、新型コロナウイルス患者とその家族、医療関係者をはじめ、このパンデミック危機下にあるすべての信者らに、特別免償を定めた教令を発表した。
免償とは、すでにゆるされた罪に伴う有限の罰の免除をいう。
このたびの内赦院の教令は、人類が現在直面している感染症という見えない脅威が人々の生活に苦悩や怖れや不安、また特に心身の苦痛を与えている状況を直視すると同時に、神なる師イエスの模範に倣い、常に病者に寄り添い続けてきた教会の歴史に言及している。
教皇フランシスコも、この最近の感染症危機に際し、病者たちへの連帯を表され、新型コロナウイルスの患者たちのために絶えず祈るよう招きを新たにしている。
こうしたことから内赦院は、新型コロナウイルスに苦しむ人々が、その苦しみの神秘の中に贖い主キリストと同じ苦しみを見出し、主の御言葉に信頼し、この状況を信仰の精神をもって個人的回心の鍵のうちに生きられるよう、免償の恵みを受ける条件を以下のように定めた。
コロナウイルスに感染し、保健当局の指示に従い、病院もしくは自宅に隔離されている信者で、あらゆる罪から離れる決意を持ち、メディアを通してミサ、ロザリオの祈り、十字架の道行、または他の形の信心業に精神的に一致し、少なくとも、信仰宣言(クレド)、主の祈り、至福なるおとめマリアへの敬虔な祈りを一つ唱え、この試練を神における信仰と兄弟への愛徳の精神をもって捧げ、可能な限り早く通常の条件(ゆるしの秘跡、ミサ、教皇の意向に従った祈り)を果たす意志を持つ者に、全免償が与えられる。
医療関係者、家族、そして神なる贖い主の言葉に従って、善きサマリア人の模範に倣い、感染の危険に身を置きつつ、新型コロナウイルスの患者を看護するすべての人は、同様の条件のもと、全免償が与えられる。
さらに、内赦院は、現在のパンデミックの状況下で、少なくとも30分間、聖体訪問、または聖体礼拝か、聖書の読書をする、あるいはロザリオの祈り、十字架の道行の黙想、神のいつくしみへの祈りの花束をもって、全能の神にこの感染症の収束と、この感染症で苦しむ患者たちの慰め、主の御許に召された人々の永遠の救いを祈る者に、同様の条件のもと、全免償を与える。
また、教会は、病者の塗油と、危篤時の聖体を受けられない人を、聖人の交わりの力のもとに、神の憐みにゆだね、その信者に用意が整い、人生の中で何らかの祈りを唱える習慣があったならば、臨終に際して、全免償を与える。この免償の完成のために十字架を用いることが勧められる。
22 3月 2020, 17:40

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人事:仙台教区・平賀司教の引退願い、教皇により受理

バチカン放送日本語課[2020.3.18.]より

教皇フランシスコは、仙台教区の平賀徹夫司教の引退願いを受理された。
教皇フランシスコは、2020年3月18日付で、仙台教区のマルチノ平賀徹夫司教(75)の定年による現職からの引退願いを受理された。
平賀司教は、1945年、岩手県生まれ。1974年、司祭叙階。2005年12月、仙台教区の司教に任命され、2006年3月に司教に叙階された。
18 3月 2020, 12:00

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