月別アーカイブ: 2014年6月

今日の説教から:2014.6.29.「使徒聖ペトロ・聖パウロ」

《わたしたちは何を信じているのでしょうか》

教皇フランシスコは教皇に選ばれた後、次のように言われたことがあります。「わたしは王位を継ぐのではありません。わたしは田舎の漁師ペトロの後継者です」と。たしかに教皇(ローマ法王)はバチカンという小さな国の国家元首でもあります。でも、それは後世に出来た組織であって、教会の最初からあったものではありません。教皇はペトロの意志(信仰)を受け継ぐ者です。そして、実はわたしたちも聖ペトロや聖パウロの信仰を受け継ぐ者でもあるのです。

わたしたちは何を信じているのでしょうか。イエスと会ったこともない、見たこともない。その声を聞いたこともないのに…。

ペトロの信仰…ペトロはイエスをメシア(キリスト=救い主)と宣言しました(今日の福音参照:マタイによる福音第16章13〜19節)。教会はこのペトロの信仰を継承しています。「イエス・キリスト」ということ。これは名前と名字ではありません。信仰を表すもっとも短い表現ということができます。つまり「イエスはキリストである」という宣言です。あのナザレのイエスは救い主。わたしを赦し、受け入れ、生きる力を与えてくださる方…という信仰を表す「完璧な表現」なのです。

キリスト者は何を信じているのですか、と問われたら…「イエス・キリスト」と答えるのです。使徒(弟子)たちから今に至るまで伝えられていること…「イエスはキリストである」ということを信じているのです…というのが答えです。

「イエスは復活して今も共にいてくださる」「イエスはわたしに生きる希望と力、人生の意味を教えてくださる」「イエスはわたしを勇気づけてくださる」…というのが信仰の表現です。そして、言葉だけでなく、それを信じている者として生きることによって、この今の世界で証しをしていくのです。

「イエス・キリスト」=「イエスはキリストです」「イエスはわたしの救い主です」

Facebook にシェア
[`evernote` not found]

6月29日のアンジェルス

午前中「使徒聖ペトロ・聖パウロ」の祭日のミサをした教皇フランシスコは正午の「お告げの祈り」(アンジェルス)で聖ペトロ広場に集まった巡礼者に以下ようなメッセージを送りました。

教会の礎(いしずえ=土台)である使徒聖ペトロと聖パウロは人生の途上でまったく変わることができました。ペトロは受難で苦しんでいるイエスの前で裏切り、パウロはキリスト者を迫害していました。とても大きな罪を犯していたのです。そのような二人に主は目を留められたのです。こうして二人の人生はまったく別のものとなりました。人々と教会に仕えるようになったのです。二人の改心(悔心・回心)はわたしたちへの模範です。

主の力の恵みによってわたしたちも変えていただくことができるのです。どんな罪を犯していても。どのような暗闇の中にあろうとも、主がわたしたちを変えてくださるのです。主はわたしたちを赦し、光で包み込み、癒し、力づけてくださいます。わたしたちを変えてくださるのです。ペトロとパウロになさったように、主はわたしたちのすべてを赦してくださるのです。こうして、わたしたちは主のいつくしみに包まれ、友となるのです。わたしたちが心を開けば…です。わたしたちは大きな喜びに呼ばれているのです。

「お告げの祈り」の後、教皇フランシスコは今おおきな困難に直面しているイラクのために祈るように求めました。暴力は暴力を生み出します。平和は対話によってのみ可能になります。対話によって戦争を回避することができます…と。そして聖母マリアの取り次ぎを祈りました。

2014.6.29.アンジェルス22014.6.29.アンジェルス1

2014.6.29.アンジェルス3

広場の向こうの丘の上にかつて二年間通った大学があります。

Facebook にシェア
[`evernote` not found]

聖ペトロ・聖パウロ使徒の祭日

6月29日は教会の暦では「使徒聖ペトロ・聖パウロ」の祭日。ローマの保護の聖人でもある二人の使徒は教会の礎。イエスは弟子(使徒)の一人のペトロに「おまえを教会の礎(ペトロ=岩)にする」と言われた。二人の偉大な使徒はローマで殉教している。

この日の午前、バチカンの聖ペトロ大聖堂で記念のミサが行われた。このミサの説教で教皇フランシスコは次のように言われた。

司教の皆さん、皆さんには神の民が委ねられています。何を恐れているのですか。この危険に充ちた世界の中で、わたしたちはどこに「平安」を見いだすことができるのでしょうか。神への信頼…それがすべてです。神への信頼こそが、すべての恐れを遠ざけてくださるのです。神のみがわたしたちを救ってくださるのです。嫉妬や懐疑心にとらわれないでください。わたしたちにとって必要なことはただ一つ。イエスについていくことです。無意味なおしゃべり、さまざまなことにとらわれずに、二次的なことではなくてただ本質的なことだけを大切にしましょう。それはイエスに従うことです。毎日の役務の中で、対話の中で、人々とのかかわりの中でイエスを証ししていくのです。イエスに従う。そのことによってすべての恐れから解放されるでしょう。イエスは今日もわたしたちに言っておられます。ペトロに言ったように。「あなたは、わたしに、ついてきなさい。」

2014.6.29.バジリカ22014.6.29.バジリカ1
Facebook にシェア
[`evernote` not found]

集団的自衛権…

わかりやすくいえば…けんかをすることを前提にして…友だちがやられているときは助けにいくよ!…という感じ。昔は必ずといっていいほど、けんかの仲裁役がいたものです。日本の政治家の外交能力のなさにはほとほとあきれるほど。外交努力は全く!しないで、不安感をあおり、一方的に防御を考えている。実際は「防御」ではなく「攻撃」することの正当性を持とうとしている。

NHKの9時のニュース(news Watch)…昨日の山口公明党代表、今日の高村自民党副総裁の話しを聞いたが、思慮深さに欠けるし、視野が狭い。総理にしても、このグローバルな、ユニバーサルな時代に一国のことだけを考えている。彼が言う積極的平和主義は積極的に軍備を拡張して、武力を誇示し、その上で「相手」との平和外交を勧めていく…というのはあまりにも幼稚すぎる。

ちなみに幼稚園ではケンカの勝ち方を教えるのではなく、ぶつかった場合の和解の仕方を教えている。国を動かす人たちがこんなに幼稚では、ほんとに明日が危ぶまれる。戦争の悲惨さを見つめず、自国の利益(しかも一部の人たちの利益、しかも経済的な利益)のみを考えている愚かさは世界的な視野から見て…恥ずかしくてたまらない。国民の声を聞かない指導者たち…わたしたちに何ができるのだろうか…。

Facebook にシェア
[`evernote` not found]

[小郡]「聖霊降臨」の主日のミサ説教

説教と「入信の秘跡」の様子をアップしました。動画BLOG「こころのヒント!」でご覧ください。明日は「三位一体の主日」です。幼稚園の「父の日運動会」があるため、主日のミサは今晩7時30分[聖堂]、明日6時30分[修道院]・8時[聖堂]から行われます。お待ちしています。

Facebook にシェア
[`evernote` not found]