クララ会修道院でのミサのオミリア(短い説教)[3分]2015 26th Wed. in ordinary time(B)←をクリックして聴くことができます。今日は聖ヒエロニモの記念日です。
*アメリカを初めて訪れた教皇フランシスコは、9月24日にアメリカ議会での演説を終えた後、政治家との昼食を断ってホームレスと昼食を共にされました。
《今日の集会祈願》いつくしみ深い父よ、あなたは聖ヒエロニモに、聖書を学び、深く味わう恵みをお与えになりました。信じる民があなたのことばのうちにいのちの泉を見いだし、日々生きる力を汲むことができますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
《今日の奉納祈願》恵み豊かな神よ、聖ヒエロニモの模範にならって、あなたのことばを深く味わう恵みをお与えください。わたしたちがみ心にかなった供えものをささげることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
《今日の拝領祈願》いのちの源である神よ、聖ヒエロニモの祝日を祝い、とうとい秘跡をいただいたわたしたちの心に光を注いでください。あなたのことばに耳を傾け、その教えに照らされて信仰の道を歩み、永遠のいのちに達することができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
《今日の福音》ルカ9・57-62 本田哲郎訳「小さくされた人々のための福音—四福音書および使徒言行録—」
一行が道をすすんでいると、一人の人がイエスに、「あなたが行かれるところなら、どこへでもついて行きます」と言った。すると、イエスはその人に、「きつねには穴があり、空の鳥にはねぐらがある。しかし、人の子には頭を横たえるところもないのだ」と言った。イエスはほかの人に、「わたしについて来なさい」と言った。すると、その人は、「主よ、家にもどって、先に父親を見送ってからにしてください」と言った。すると、イエスはその人に、「死者を見送るのは、身内の死者たちに任せたらいい。あなたは行って、神の国を告げ知らせなさい」と言った。またべつの人が、「主よ、あなたについて行きます。でも、その前に家族に別れを告げさせてください」と言った。すると、イエスはその人に、「鋤に手をつけてから、うしろに目を向けているようでは、神の国にしっかり取りくんでいるとはいえない」と言った。
〜教皇のことばから〜 教皇ベネディクト16世『教父』より(『毎日のミサ』掲載)
聖ヒエロニュムスからわたしたちは何を学ぶことができるでしょうか。聖書における神のことばを愛すること—わたしには、何よりもこれだと思われます。聖ヒエロニュムスはいいます。「聖書を知らないことは、キリストを知らないことです」。だからキリスト信者が皆、聖書によって示される神のことばに触れ、神のことばと個人的に対話しながら生活することが重要なのです。…神のことばはつねに個人に向けられたことばですが、共同体を築くことばでもあります。すなわちそれは教会を築くことばでもあります。だからわたしたちは生きた教会との交わりのうちに神のことばを読まなければなりません。神のことばを読み、これに耳を傾けるための特別に優れた場は典礼です。わたしたちは典礼の中で、みことばを記念し、キリストのからだを秘跡のうちに現存させます。このことを通して、わたしたちはみことばを自分たちの生活の中で現実のものとし、わたしたちの間に現存させるからです。…神のことばは永遠のいのちのことばです。神のことばはいつの時代にも通じる永遠のものをもっています。それゆえ、神のことばを携えることによって、わたしたちは永遠を携えます。すなわち永遠のいのちを携えます。