月別アーカイブ: 2015年11月

[小郡]待降節第1主日前晩説教他:動画(2015.11.28.)

小郡教会での19時30分からの主日前晩ミサ説教。  エクレシア九州TVの動画Blog「こころのヒント!」で視聴することができます。*今回は「主の祈り」や「いつくしみの特別聖年のための祈り」の画像も含まれます。

《福音》ルカ21・25-28、34-36 本田哲郎訳「小さくされた人々のための福音—四福音書および使徒言行録—」

[そのとき、イエスは弟子たちに言われた。]「やがて、太陽と月と星にしるしが現われ、地上では、海鳴りと地震にさいなまれて、世俗の民の苦しみがはじまる。人々は、恐ろしさと、この世界に起ころうとしていることの予感に、息をつめる。天に働く諸能力がゆさぶられるからである。そのとき、『人の子』がゆたかな力と輝きを帯び、雲につつまれて現われる。このようなことがはじまったら、あなたたちは身を起こし、頭を上げなさい。あなたたちの解放は近いからである」。

「あなたたちは、飽食や深酒、生活のための思いわずらいで、心がにぶくならないように注意しなさい。『その日』は、わなのように、思いがけないときに、あなたたちの前に立ちはだかるのだ。『その日』は、地上のあらゆるところに住む、すべての人にやって来る。あなたたちはあらゆる機会に目覚めて、やがて起こるそういうことにすばやく対応し、『人の子』の前に立つことができるように、祈りなさい」。

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中央アフリカ:教皇、バンギの司教座聖堂でミサ、聖年の扉を開く

    2015年11月29日バチカン放送日本語課の記事より

中央アフリカ:教皇、バンギの司教座聖堂でミサ、聖年の扉を開く

教皇フランシスコは、11月29日、訪問先の中央アフリカ・首都バンギでミサを捧げられ、「聖年の扉」を開かれた。

この日の夕方、バンギの司教座大聖堂で、中央アフリカの司祭・修道者・神学生らと共にミサを捧げられた教皇は、ミサの開始前に、聖堂入口で「いつくしみの特別聖年」のための「聖年の扉」の開門儀式を行われた。

典礼暦で「無原罪の聖母」を記念する、来る12月8日、カトリック教会は「いつくしみの特別聖年」を開幕する。これに際し、ローマの聖ペトロ大聖堂をはじめとする教皇直属の4大バジリカの「聖なる扉」が順次開門される。また、聖年中、世界の各教区の司教座聖堂でも「聖なる扉」が開けられる。

教皇はこれらに先立ち、中央アフリカで最初の「聖なる扉」を開き、このように述べられた。

「今日、バンギは世界の精神的な首都となります。いつくしみの聖年は先立ってこの地に訪れました。それは長い間、戦争と憎しみ、無理解、平和の欠如に苦しむ地です。ここには戦争の十字架を背負う他の国々もあります。バンギは祈りと御父のいつくしみの首都となります。皆でいつくしみと、和解、赦し、愛を、中央アフリカと、戦争に苦しむ世界のすべての国々のために祈りましょう」

教皇はミサの後、若者たちと祈りと赦しの秘跡の時を持たれた。

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中央アフリカ:「平和のために祈り働こう」教皇、バンギの難民キャンプで

    2015年11月29日バチカン放送日本語課の記事より

中央アフリカ:「平和のために祈り働こう」教皇、バンギの難民キャンプで

教皇フランシスコは、11月29日、中央アフリカ・首都バンギの難民キャンプを訪問された。

中央アフリカで近年続いた内戦は膨大な数の犠牲者と市民生活の破壊をもたらし、この結果として現在約44万人が国内に、45万人が近隣国で避難民として生活している。

教皇が訪れたバンギ市内の小教区・聖サブール教会は、その敷地に難民キャンプを設け、およそ800人を受け入れている。首都の多くの小教区も同様の形で難民支援を行なっている。

主任司祭らに案内された教皇は、女性や子どもたち、若者など、キャンプ中の人々の熱い歓迎にとり囲まれた。難民生活をおくる人々の教皇を迎えた感激は大きく、関係者によれば、人々は教皇の到着までその訪問を信じられなかったという。教皇は一人ひとりの手を取り、子どもたちと温かく交流された。

ここでの公式な挨拶は予定されていなかったが、教皇はマイクをとって、難民キャンプの人々に次のように呼びかけられた。

「ここにいるすべての皆さんに挨拶をおくります。わたしは子どもたちが書いた言葉を読みました。平和、赦し、一致、愛など、多くの言葉を。わたしたちは働き、祈り、平和のためにできる限りのすべてをしなければなりません。しかし、平和は、愛や友情、寛容や赦し無しでは、実現は不可能です。わたしたち一人ひとりが何かをしなくてはなりません」

「皆さんと中央アフリカのすべての人々に平和、大きな平和を祈ります。皆さんのすべてが、民族・文化・宗教・社会的立場の違いに関わらず、平和のうちに暮らせますように!なぜなら、わたしたち皆は兄弟だからです。わたしたち皆は兄弟だと言いましょう。さあ、もう一度!皆さんに主の祝福をおくります」

教皇はこのように話し、人々に祝福を与えられた。

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「和解と平和の道を」教皇、中央アフリカで大統領・要人らに

    2015年11月29日バチカン放送日本語課の記事より

「和解と平和の道を」教皇、中央アフリカで大統領・要人らに

教皇フランシスコは、11月29日、中央アフリカ共和国の首都バンギで、大統領、政府要人らと会見した。

中央アフリカをローマ教皇が訪れるのは、1985年のヨハネ・パウロ2世の訪問以来、20年ぶり、2度目となる。

アフリカ3カ国を歴訪中の教皇は、ケニア、ウガンダを経て、最後の訪問国、中央アフリカに到着。バンギ・ムポコ国際空港では、カトリーヌ・中央アフリカ・バンギに到着した教皇フランシスコ、サンバ・パンザ暫定政府大統領と暫定政府大統領と共に歓迎式に臨まれた。

続いて教皇は、バンギ市内の大統領官邸にサンバ・パンザ大統領を表敬訪問され、ここで個人会談を持たれた。

官邸内で行われた中央アフリカ政府要人および同国駐在外交団との会見で、教皇は、建国者たちの希望と夢を映し出す「一致・尊厳・労働」という同国のモットーを思い起こされた。

そして、この豊かな意味を持つ3つの言葉を羅針盤として、国づくりの努力を続けて欲しいと希望された。

「一致」を人民間の調和の中心価値として示された教皇は、自分たちを取り巻く世界の素晴らしい多様性の上に生活を構築し、自分たちに属さない民族・宗教・政治的選択の人々を恐れず、一人ひとりの豊かさを活かすことが大切と述べた。

多様性の中の一致は常なる挑戦であり、そのためには創造性、寛大さ、自己犠牲、他の人々に対する尊重が必要となると話された。

また、「尊厳」とは、正直さ、誠実さ、寛容、信義といった倫理的価値と同義であり、自分の権利と共に義務を知り、相互の尊重ができる人たちを表す言葉であると教皇は述べ、人間の尊厳とは、他の人の尊厳のために働けることであると説かれた。

「労働」をめぐって教皇は、仕事の努力によって皆が家庭生活をより良いものにすることはもとより、その生物的多様性によって「人類の肺」と呼ばれる地域に位置する中央アフリカが、素晴らしい自然と豊かな資源を責任をもって賢明な方法で管理していくことを願われた。

教皇は、中央アフリカ政府と国際社会の協力によって、同国が和解と、非武装化、平和、医療福祉と文化の推進の道を進んでいけるよう励まされた。

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「貧しい人たちを忘れてはならない」教皇、ウガンダの福祉施設で

    2015年11月28日バチカン放送日本語課の記事より

「貧しい人たちを忘れてはならない」教皇、ウガンダの福祉施設で

ウガンダを訪れている教皇フランシスコは、11月28日、首都カンパラのカトリック系福祉施設に赴かれた。

ナルコロンゴ地区にある「カリタスの家」は、カンパラ教区の最初の大司教、エマヌエル・キクワヌカ・ヌスブガ枢機卿(1914-1991)によって、1978年に創立され、その活動は「善きサマリア人修道女会」に託された。この施設では、宗教・年齢を問わず、貧しい人たちを受け入れ、医療ケアを行なっている。

施設を訪問された教皇は、病者たちを見舞い、祝福を与えられた。

教皇はホームの人々をはじめ、司牧者、医療・福祉関係者、ボランティアらに挨拶をおくられ、この中で、キリスト教的愛に根差すこの施設がまさに「家」であり、ここでは人々が愛情と温かさに囲まれ、わたしたち一人ひとりを愛されるイエスの存在を感じることができることを喜ばれた。

この訪問を通し、教皇はウガンダとアフリカ全土のすべての小教区と教会共同体にアピールをおくりたいと述べ、「貧しい人たちを忘れないでください!」と繰り返し訴えられた。

福音書はわたしたちに社会の辺境に出かけ、苦しむ人々、貧しい人々の中にいるイエスに会いに行くよう招いていると説く教皇は、「切捨ての文化」の犠牲となっている、生まれてくる前の子どもたち、若者、お年寄りたちが、エゴイズムや無関心、疎外や搾取から守られるようにと希望された。

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教皇、ウガンダの青少年に励まし「イエスは壁を地平線に変える」

    2015年11月28日バチカン放送日本語課の記事より

教皇、ウガンダの青少年に励まし「イエスは壁を地平線に変える」

教皇フランシスコは、11月28日、訪問先のウガンダで若者たちとの集いを持たれた。

首都カンパラ・コロロ地区の空港跡で行われたこの集会には、ウガンダ全土の教区から若い信者たちが多数参加した。

教皇の前で、代表の若者2人が自分たちの経験を語った。生まれた時からエイズに感染している女性と、子どもの頃、武装勢力に誘拐され、少年兵士となることを強要されたが、逃亡し助かった経験を持つ男性の話に、深く耳を傾けられた教皇は、用意された原稿を使わず、スペイン語で通訳を介しながら直接会衆に語られた。

教皇は、2人の若者の話を大きな苦しみを感じながら聞いたと述べられた。また、2人の話を聞きながら、「ネガティブな体験は、人生の何かに役立つだろうか」と自問し、「役立つことができる」との答えを得たとも話された。

「自分の人生には未来が無い、人生が自分の前に立ちはだかる壁のように思われることがあっても、イエスの力によって、壁を未来に開く地平線に、失望と苦しみを希望に変えることができます」

「イエスは、歴史上、最もネガティブな体験に苦しみました。しかし、イエスは神の力をもって、復活されました。イエスはそれをネガティブな体験に苦しむわたしたち一人ひとりの中でも行ってくださいます。なぜなら、イエスは主だからです」

エイズに冒されながらも信仰をもって強く生きる女性の体験を前に、教皇はこのように話された。

また、武装勢力に拉致されながらも、イエスを信じ、危険を冒して逃亡した男性の勇気を教皇は称えると共に、拷問され命を落とした男性の友人たちを悼まれた。

「男性の友人たちのように、肉体的な死というものを、聖カロロ・ルワンガやウガンダの殉教者たちは体験しました。しかし、この死の彼方には命があります。ネガティブをポジティブに変えることができるなら、それは勝利者といえるでしょう。しかし、それはイエスの恵みを通してのみ可能なのです」

「皆さんはこれを確信しますか?人生の辛い体験をポジティブなことに変えられますか?憎しみを愛に変えられますか?戦争を平和に変える努力ができますか?」

「皆さんは殉教者たちの民です。それゆえに皆さんは信仰と命を持っています。これほどにも美しい信仰と命、これを『アフリカの真珠』と呼ぶのです」

教皇はこうしてウガンダの青少年に力強い励ましをおくられた。

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[小郡]待降節第1主日説教(2015.11.29.)

小郡教会での11時からの「待降節第1主日」ミサ説教。[10分][小郡]2015 1st Sunday of Advent(c)←をクリックして聴くことができます。  

《福音》ルカ21・25-28、34-36 本田哲郎訳「小さくされた人々のための福音—四福音書および使徒言行録—」

[そのとき、イエスは弟子たちに言われた。]「やがて、太陽と月と星にしるしが現われ、地上では、海鳴りと地震にさいなまれて、世俗の民の苦しみがはじまる。人々は、恐ろしさと、この世界に起ころうとしていることの予感に、息をつめる。天に働く諸能力がゆさぶられるからである。そのとき、『人の子』がゆたかな力と輝きを帯び、雲につつまれて現われる。このようなことがはじまったら、あなたたちは身を起こし、頭を上げなさい。あなたたちの解放は近いからである」。

「あなたたちは、飽食や深酒、生活のための思いわずらいで、心がにぶくならないように注意しなさい。『その日』は、わなのように、思いがけないときに、あなたたちの前に立ちはだかるのだ。『その日』は、地上のあらゆるところに住む、すべての人にやって来る。あなたたちはあらゆる機会に目覚めて、やがて起こるそういうことにすばやく対応し、『人の子』の前に立つことができるように、祈りなさい」。

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[鳥栖]待降節第1主日説教(2015.11.29.)

鳥栖教会での8時30分からの「待降節第1主日」ミサ説教。[18分][鳥栖]2015 1st Sunday of Advent(c)←をクリックして聴くことができます。  

《福音》ルカ21・25-28、34-36 本田哲郎訳「小さくされた人々のための福音—四福音書および使徒言行録—」

[そのとき、イエスは弟子たちに言われた。]「やがて、太陽と月と星にしるしが現われ、地上では、海鳴りと地震にさいなまれて、世俗の民の苦しみがはじまる。人々は、恐ろしさと、この世界に起ころうとしていることの予感に、息をつめる。天に働く諸能力がゆさぶられるからである。そのとき、『人の子』がゆたかな力と輝きを帯び、雲につつまれて現われる。このようなことがはじまったら、あなたたちは身を起こし、頭を上げなさい。あなたたちの解放は近いからである」。

「あなたたちは、飽食や深酒、生活のための思いわずらいで、心がにぶくならないように注意しなさい。『その日』は、わなのように、思いがけないときに、あなたたちの前に立ちはだかるのだ。『その日』は、地上のあらゆるところに住む、すべての人にやって来る。あなたたちはあらゆる機会に目覚めて、やがて起こるそういうことにすばやく対応し、『人の子』の前に立つことができるように、祈りなさい」。

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教皇、ウガンダの殉教者たちの列聖50年を記念

    2015年11月28日バチカン放送日本語課の記事より

教皇、ウガンダの殉教者たちの列聖50年を記念

アフリカ歴訪中の教皇フランシスコは、11月28日、ウガンダで、同国のキリスト教殉教者たちの列聖50年を記念するミサを司式された。

前日ケニアからウガンダに入った教皇は、この朝、首都カンパラ近郊ナムゴンゴにある、聖カロロ・ルワンガ(1865-1886)と同志殉教者たちに捧げられた巡礼聖堂へ向かわれた。

ウガンダにおけるカトリック教会の歴史は、1879年2月、アフリカ宣教会の神父が、初めての宣教師としてエンテベを訪れたことに始まる。キリスト教への迫害が信者に及ぶことを避け、1882年、宣教者たちは3年間退去したが、この間も信徒たちによって福音宣教が続けられた。しかし、1885年から1887年まで続いた激しい迫害で英国聖公会の信者と共に多くのカトリック教会の信者が殉教した。

聖カロロ・ルワンガと同志殉教者たちは、1920年、教皇ベネディクト15世によって列福、第2バチカン公会議開催中の1964年に、パウロ6世によって列聖された。

カトリック教会と英国聖公会の25人の信者が殉教したナムゴンゴには、聖公会・カトリックそれぞれの記念聖堂がある。

現地に到着された教皇は、まず英国聖公会の殉教者の記念聖堂を訪れた。迫害の過酷さと殉教者らの信仰と勇気を表現したモニュメントの前で、教皇は聖公会の司教らと共に祈りを捧げられた。

続いて、聖カロロ・ルワンガをはじめとする22人のカトリック殉教者のための巡礼聖堂で、教皇は信者らと共にミサを捧げられた。

ミサの説教で教皇は、キリストと教会への愛を証ししたカトリック信者、そして共にキリストのために自らを犠牲にした英国聖公会の信者たちを思い起こされ、信仰と血の犠牲におけるキリスト者の一致を見つめられた。

これらの殉教者は、聖霊の恵みを生活の中で育み、多くは若い年齢でありながらも、自らの意志で、命の犠牲をもってイエス・キリストにおける信仰の証しを立てたと教皇は振り返られた。

聖霊の恵みは独り占めするものではなく、信仰、希望、愛の中で人々と分かち合うものと教皇は説き、殉教者たちのようにわたしたちが毎日聖霊の恵みを生きるならば、キリストが望まれる弟子・宣教者となれるだろうと話された。

聖霊の力に裏づけられた生き方、人を変容する福音の力を証しする生き方を、ウガンダの殉教者たちの遺産として示された教皇は、この遺産を単なる歴史の記憶とせず、キリストを自分の生活の中で積極的に証しすることこそが、これらすべての聖人たちを称えることとなると強調された。

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