月別アーカイブ: 2017年3月

[クララ]逃げ隠れするイエス[2017.3.31.オミリア]

《四旬節第4金曜日聖クララ会聖堂で6時30分から行われたミサのオミリア[6分]を聴くことができます。

[クララ]ここをクリックして聴くことができます。

「イエスはガリラヤを巡っておられた。ユダヤ人が殺そうとねらっていたので、ユダヤを巡ろうとは思われなかった。ときに、ユダヤ人の仮庵祭が近づいていた。兄弟たちが祭りに上って行ったとき、イエス御自身も、人目を避け、隠れるようにして上って行かれた。…」(ヨハネによる福音7章)

***ミサで読まれる聖書の言葉は「イエスのカリタス修道女会」のホームページを参照してください。聖書をお持ちであれば、ご自分の聖書を開いて読むことをお勧めします。さらにできれば、新共同訳だけでなく、他の訳(本田哲郎訳、山浦玄嗣訳など)を参照すると内容がより深まると思います***

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[クララ]だれが「主」なのか[2017.3.30.オミリア]

《四旬節第4木曜日聖クララ会聖堂で6時30分から行われたミサのオミリア[7分]を聴くことができます。

[クララ]ここをクリックして聴くことができます。

「…あなたがエジプトの国から導き上った民は堕落し、早くもわたしが命じた道からそれて、若い雄牛の鋳像を造り、それにひれ伏し、いけにえをささげて、『イスラエルよ、これこそあなたをエジプトの国から導き上った神々だ』と叫んでいる。」(出エジプト記32章)

「…しかし、あなたたちの内には神への愛がないことを、わたしは知っている。わたしは父の名によって来たのに、あなたたちはわたしを受け入れない。もしほかの人が自分の名によって来れば、あなたたちは受け入れる。…」(ヨハネによる福音5章)

***ミサで読まれる聖書の言葉は「イエスのカリタス修道女会」のホームページを参照してください。聖書をお持ちであれば、ご自分の聖書を開いて読むことをお勧めします。さらにできれば、新共同訳だけでなく、他の訳(本田哲郎訳、山浦玄嗣訳など)を参照すると内容がより深まると思います***

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国連核兵器禁止条約交渉会議:教皇「核兵器の無い世界のために取り組みを」

2017年3月28日バチカン放送日本語課の記事より。

国連核兵器禁止条約交渉会議:教皇「核兵器の無い世界のために取り組みを」

教皇フランシスコは、3月27日に始まった国連での核兵器禁止条約交渉会議にメッセージをおくられた。

核兵器を法的に禁止する条約の制定をめぐる最初の交渉会議が、同日から同月31日までニューヨークの国連本部で行なわれている。

教皇のメッセージは、同会議へのバチカン使節代表で外務局次長アントワン・カミレリ師によって読み上げられた。

これを通して教皇は、核兵器の無い世界を目指して、必要な条件を推進するために、決断ある交渉ができるよう、会議参加者らを励まされた。

教皇は、国連憲章の第1条は、国際連合の目的として、まず最初に「平和」を挙げ、「国際的の紛争又は事態の調整または解決を平和的手段によって且つ正義及び国際法の原則に従って実現すること」としていると指摘。

全人類の破壊の可能性をも持つ、相互破壊の脅威に基づいた倫理や権利は、国連の精神に反するものと述べた教皇は、わたしたちは核拡散防止条約の完全な履行を通して、核兵器の無い世界のために取り組まなくてはならないと述べられた。

教皇は、目下の紛争に満ちた不安定な国際状況の中で、この会議がなぜ未来を見据えた、多くの努力を要する目標をあえて設定するのか、その理由を考えるよう招かれた。

世界の平和と安全を脅かすものとして、教皇はテロリズムや紛争、情報セキュリティー、環境問題、貧困などを挙げながら、このような課題に対して核の威嚇で応えることの適応について疑問を抱かざるを得ないと述べられた。

また、核兵器使用が人間と環境に与える多大な災害を考える時、ますますその憂慮は深まると記されている。

さらに、教皇は、平和や人類の統合的発展の推進、貧困との闘いなど、意味ある目標に使用すべき財源が、核兵器の保有に費やされることに懸念を示されている。

教皇は、恐怖に基づくバランスはどれほど持続可能かわからず、それは人民間の信頼関係を蝕むだけであると述べている。

核兵器の脅威に答えるには、相互の信頼のもとに、問題を共有する姿勢が大切であるとする教皇は、固有の利害ではなく共通善を真剣に追求する対話が必要と強調。

そのためにも、核保有国、非保有国、軍事関係者、宗教者、市民関係者、国際組織など、皆が参加し、互いを非難し合うのではなく、相互に励まし合う対話を希望された。

「人類は共通の家を築くための力を持っています。わたしたちは自由と、知性、技術を見極め、正しく導く力を持っています」と述べた教皇は、わたしたちは自分たちの権力を制限し、より人間的・社会的・統合的発展のための、別の形での奉仕に取り組むことができると訴えられた。

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[クララ]神のいつくしみと裁き[2017.3.29.オミリア]

《四旬節第4水曜日聖クララ会聖堂で6時30分から行われたミサのオミリア[9分]を聴くことができます。

[クララ]ここをクリックして聴くことができます。

「…女が自分の乳飲み子を忘れるであろうか。母親が自分の産んだ子を憐れまないであろうか。たとえ、女たちが忘れようとも わたしがあなたを忘れることは決してない。」(イザヤ書49章)

「…はっきり言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしになった方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移っている。…

***ミサで読まれる聖書の言葉は「イエスのカリタス修道女会」のホームページを参照してください。聖書をお持ちであれば、ご自分の聖書を開いて読むことをお勧めします。さらにできれば、新共同訳だけでなく、他の訳(本田哲郎訳、山浦玄嗣訳など)を参照すると内容がより深まると思います***

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ミラノ大司教区訪問:教皇、モンツァでミサ

2017年3月27日バチカン放送日本語課の記事より。

ミラノ大司教区訪問:教皇、モンツァでミサ

教皇フランシスコは、北イタリアのミラノ大司教区を訪問した3月25日午後、モンツァで信者と共にミサを捧げられた。

ロンバルディア州モンツァ・エ・ブリアンツァ県の県都モンツァは、ミラノから北東約15kmの都市。

ミサ会場となったモンツァ公園は、ヨーロッパにおける最も広大な庭園の一つとして知られる。朝早くから会場に向かう信者たちの列が続き、教皇ミサ参加者は、ミラノ大司教区発表で、およそ100万人と言われた。

ミサの説教で教皇は、利益を追い求める現代の風潮の中で、人々の生活、仕事、家族、貧しい人々、移民、若者の未来までもが投機の対象として搾取されている現実を見つめられた。

また、目まぐるしい生活リズムが、人間から希望と喜びを奪っていると教皇は述べ、論理的にはより良い社会を築くはずが、わたしたちは家族や友だちのために使う時間、連帯を育て、歴史の記憶を保つための時間すら失ってしまったのではないかと疑問を投げ掛けられた。

こうした中、「今日、わたしたちの街で、福音の喜びを生きることはどうしたら可能なのか?」「今、このような状態の中で、キリスト教的希望を持つことはできるのだろうか?」と問うことが必要と教皇は話された。

そして、もしキリスト教的喜びと希望を保っていくことができるならば、わたしたちはこの様々な痛ましい状況を前に、雨が降り止むのをただ待つ人のように、手をこまねいていることはできないと説かれた。

「神のお告げ」の祭日を祝ったこの日、教皇は受胎告知の天使とマリアを思い起こし、そこから現代の信仰の挑戦を生きるヒントを得るよう招かれた。

天使はお告げの中でマリアに神の救いの歴史を思い出させているように、わたしたちも自分たちの先人がたどってきた歴史と共に、神の民としての帰属を思い起こさなけれなばらないと教皇は強調。

ミラノの教会は、無数の顔と歴史に彩られた、多文化・多民族性を誇るものであり、これを豊かさとして、異なる人々を尊重と創造性をもって受け入れ、自分たちの中に閉じこもることなく、助けを必要とする人々の中にイエスを見出し、手を差し伸べていくように召されていると説かれた。

教皇はモンツァでのミサの後、ミラノに戻られ、市内のサン・シーロ・スタジアムで堅信の秘跡を準備中の青少年たちとの集いを持たれた。

この中で、教皇は「いじめ問題」に言及。皆さんの学校や近所で、「いじめをしない」「いじめを決して許さない」ように、堅信の秘跡を機会にイエスに約束してくださいと、少年少女たちに願われた。

一日に渡るミラノ大司教区訪問を終えた教皇は、同日夜、バチカンに戻られた。

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[クララ]いつくしみは近づき、共にいる[2017.3.28.オミリア]

《四旬節第4火曜日聖クララ会聖堂で6時30分から行われたミサのオミリア[9分]を聴くことができます。

[クララ]ここをクリックして聴くことができます。

「…イエスはその人が横たわっているのを見、また、もう長い間病気であるのを知って、『良くないたいか』と言われた。…

***ミサで読まれる聖書の言葉は「イエスのカリタス修道女会」のホームページを参照してください。聖書をお持ちであれば、ご自分の聖書を開いて読むことをお勧めします。さらにできれば、新共同訳だけでなく、他の訳(本田哲郎訳、山浦玄嗣訳など)を参照すると内容がより深まると思います***

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教皇、ミラノの刑務所を訪問、受刑者と昼食

2017年3月26日バチカン放送日本語課の記事より。

教皇、ミラノの刑務所を訪問、受刑者と昼食

教皇フランシスコは、3月25日、北イタリア・ミラノ訪問で、同市の刑務所を訪問された。

同日午前、ミラノ大聖堂で教会関係者との出会いを持った教皇は、正午過ぎ、サン・ヴィットーレ刑務所を訪れた。

教皇は刑務所のホールに集ったおよそ130人の受刑者をはじめ、所内をまわりながら他の受刑者や警官、職員、800人以上とお会いになり、励ましの言葉や祝福を与えられた。

受刑者らへの言葉で教皇は、わたしたちは皆罪びとであり、神に裁いてもらう存在であることを強調。神に裁きをまかせると共に、自分の罪と惨めさを見つめなければならないと述べた。

教皇はマタイ福音書の「お前たちは、わたしが飢えていた時に食べさせ、喉が渇いた時に飲ませ、…牢にいたときに訪ねてくれた」というイエスの言葉を思い起こしながら、「わたしにとって、皆さんはイエスです」と話された。

「格子の彼方を見つめること」の必要を説く教皇は、格子の向こうに大きく開く地平線、そこに人生や希望を求めるよう招かれた。

この後、教皇は代表の受刑者らと昼食を共にし、一人ひとりの話に耳を傾けられた。

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教皇、ミラノ大聖堂で教会関係者との集い

2017年3月26日バチカン放送日本語課の記事より。

教皇、ミラノ大聖堂で教会関係者との集い

3月25日、北イタリア・ミラノを訪問された教皇フランシスコは、午前中、大聖堂で教会関係者らとの出会いを持たれた。

ミラノの中心部にある司教座大聖堂(ドゥオーモ)は、その荘厳なゴシック建築で知られている。

大聖堂に到着された教皇は、まず地下にある聖カルロ・ボロメオ(1538‐1584)の墓前で祈られた。

そして、聖堂内に集ったミラノ大司教区の司祭、修道者、助祭、カテキスタらと、質疑応答形式で対話された。

世俗化し、多様化、多民族化、多宗教化した今日の社会の中で、教会の宣教に困難を感じるという一人の司祭の言葉に、教皇は「挑戦を恐れてはいけません。挑戦はわたしたちを成長させます」「むしろ、恐れるべきなのは、挑戦のない信仰です。一見無難にまとまった信仰、水で薄めたような信仰は役に立ちません。」と答えられた。

多様化した社会を恐れず、その中で「教会は一つであること、だがその経験は様々な形をとる」ことを忘れないようにと教皇は述べ、これを教会の豊かさと認識するよう励まされた。

教皇はこのミラノ大司教区訪問の記念としてミサ用のカリスを贈った。一方、ミラノ大司教アンジェロ・スコラ枢機卿は、同大司教区は教区カリタスを通し、教皇の名前で50軒の家を貧しい人々のために用意したと発表した。

教会関係者との集いの後、教皇は大聖堂前広場を埋めた市民に挨拶をおくり、正午の「お告げの祈り」を共に唱えられた。

教皇は特別車「パパ・モービレ」で広場を回りながら、市民の熱心な歓迎に応え、祝福を与えられた。

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教皇、ミラノを訪問、郊外の住民たちと交流

2017年3月26日バチカン放送日本語課の記事より。

教皇、ミラノを訪問、郊外の住民たちと交流

教皇フランシスコは、3月25日、北イタリアのミラノ大司教区を司牧訪問された。

この日帰りの訪問で、教皇はミラノとモンツァの2都市に赴かれた。

25日朝、ミラノ・リナーテ空港に到着された教皇は、最初にミラノ市東部郊外フォルラニーニ地区を訪れた。

同地区は1960年代前半の都市計画に従って開発された集合住宅地。教皇はこの一角の「カーセ・ビアンケ(白い住宅)」と呼ばれる高層団地の家庭3軒を訪問。ここに住むお年寄りや病者を見舞い、イスラム教徒の家族たちと対話された。

団地の広場で行われた集いで、教皇は住民たちから手作りのストラ(祭服の一部をなす帯状の布)と、広場にある聖母像を描いた額を贈呈された。

教皇は、人々の信仰や祈り、苦労や涙が織り込まれたストラを、「人々に選ばれ人々に奉仕する」「キリストの賜物としての司祭職」のしるしとして、感謝をもって受け取られた。

また、住民に愛されているこの聖母像について教皇は、「ミラノに来ると大聖堂の頂上の聖母像に迎えられるが、すでにミラノの入口で、聖母に迎えられて嬉しく思います」と述べられた。

そして、「聖母はわたしたちのお母さんです。お母さんとは、いつも先回りしてわたしたちを待ち、わたしたちを導いてくれるものです」と話された。

教皇は「最近修復を受けたばかりのこの聖母像のように、罪びとであるわたしたちから成る教会もまた絶えず修復されていく必要があります」と述べ、「特にこの四旬節にあたり、わたしたちも神のいつくしみによって心の修復、清めを願いましょう」と呼びかけられた。

この後、教皇はミラノ中心部にある大聖堂(ドゥオーモ)に向かわれた。

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[鳥栖]「四旬節第4主日」ミサ説教(2017.3.26.)

鳥栖教会11時からの「四旬節第4主日」の説教[10分]。

「イエスは通りすがりに、生まれつき目の見えない人を見かけられた。…」

[鳥栖]ここをクリックして聴くことができます。

***ミサで読まれる聖書の言葉は「イエスのカリタス修道女会」のホームページを参照してください。主日のミサに参加される方はぜひ「聖書と典礼」を持ち帰り、もう一度読み返すと、自分に響く言葉に触れることができるでしょう。聖書をお持ちであれば、ご自分の聖書を開いて読むことをお勧めします。さらにできれば、新共同訳だけでなく、他の訳(本田哲郎訳、山浦玄嗣訳など)を参照すると内容がより深まると思います***

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